第1位は「欠」、薬剤師が選ぶ今年の漢字【2022】

「薬剤師が選ぶ今年の漢字」調査結果を発表いたします!
ヤクメド会員の薬剤師を対象に以下4つの質問に回答いただきました。

  1. 今年、2022年の「医学界・薬剤師界」を漢字「一文字」で表すと何ですか。
  2. 来年、2023年の「医学界・薬剤師界」がどのようになることを期待されますか。漢字「一文字」でご回答ください。
  3. 今年業務で取り扱った新薬のなかで印象に残ったものがありましたら、「薬剤名」をぜひ教えてください。
  4. これから新薬を期待したい疾患がありましたら、「疾患名」をぜひ教えてください。

※3,4の質問のアンケート結果は後日ヤクメド内で掲載いたします。

2022年を象徴する漢字として、ヤクメド会員の薬剤師に選ばれたのは「欠」でした。
次いで2位が「無」、3位が「困」。去年と同様、長引く医薬品の出荷調整からの在庫不足対応に追われた一年が色濃く反映された結果となっています。コメントではコロナ禍での人手不足、電子化への対応などのキーワードも多く見受けられます。ヤクメドでも、医師への代替薬の提案やどう説明したら患者さんに納得いただけるか等、在庫不足に関するトピックが会員の方から多数投稿された一年でした。

なお、ヤクメドの運営元であるメドピア株式会社では「医師が選ぶ今年の漢字2022」 を発表しています。
「医師が選ぶ今年の漢字」の1位は「禍」、次いで2位「忍」、3位「乱」と、コロナ関連のワードが上位に並び、同じ医療業界でも医薬品在庫不足に関連したワードが上位にランクインした「薬剤師が選んだ今年の漢字2022」とは異なる結果となっています。
ぜひ、比較してみてはいかがでしょうか。

ご協力いただいた先生方、どうもありがとうございました。


回答者:164名
集計期間:2023年11月9日~11月15日

今年、2022年の「医学界・薬剤師界」を漢字「一文字」で表すと何ですか?

順 位 漢 字 得票数 (得票率)
1位 31(18.9%)
2位 12(7.3%)
3位 8(4.9%)
4位 7(4.3%)
5位 5(3.0%)
5位 調 5(3.0%)
5位 5(3.0%)
5位 5(3.0%)

■ ベスト5と、主な理由(コメント抜粋)

1位 「欠」 31票

  • 欠品の対応に明け暮れた一年でした。
  • 薬の欠品、コロナ感染の欠員に振り回される1年だったから。
  • コロナが蔓延した時期は医療体制が逼迫し、病床や医療スタッフが足りない時があったり、コロナの抗原検査キットが欠品したりと何かと“欠”けていることが多い1年だったため。

2位 「無」 12票

  • 出荷調整、販売中止が相次ぎ薬が無く、奔走した1年でした。
  • 薬が無い、新型コロナワクチン対応で人でもたりない、無心で頑張るしかない一年でした。
  • 薬の入荷無い、先発も無い、後発も無い。代替えも無い。

3位 「困」 8票

  • 医薬品流通が不安定なまま、ごく普通の薬が入手困難となり疑義照会の手間が激増。医師も薬剤師も患者もみな困っているから。
  • 出荷調整品や出荷停止、製造会社の同薬品が入荷せず、別のメーカーと合わせて投薬したこともありました。まだまだ安定供給が見込めない薬品も。本当に困った一年でした。
  • 出荷調整で品物は入らないし先発に変えると後発率が下がる。ジェネ品も毎回メーカーを変えてその度患者様から又変わったのと言われるし説明も大変 。

4位 「迷」 7票

  • 薬局機能や薬価改定など業界全体が向かう方向性を見失っているように感じるため。
  • コロナ感染も今後の先行きがハッキリせず、後発品の供給不安定さと合わせて、薬局も対応に迷いがあります。迷いだらけの現状があります。

5位 「滞」 5票

  • ありとあらゆる医薬品の供給の滞り。薬価下落による新薬開発の滞り。コロナウイルス蔓延による業務の滞りなどがあった為
  • 医薬品の流通が滞り、医師や患者さんへ迷惑をかけてしまった。新型コロナの影響で、職員の感染や病棟閉鎖等あり、業務にも滞りを感じた。

5位 「調」 5票

  • 出荷「調」整に追われた一年だったので、一文字で表すなら、と考えました。入荷可能な医薬品を「調」べたり、在庫量を「調」整したなぁ、と思います。
  • 調はもちろん調剤の調ですが、出荷調整が長きにわたり、医薬品の調達に苦労した年でもありました。

5位 「不」 5票

  • 薬の不足、入荷不安定に悩まされた1年であったため。
  • 不足。品切れ(出荷調整)で在庫不足で悩まされる一年だった。

5位 「乱」 5票

  • 流通の遅れ、混乱。患者の乱心、暴言。
  • コロナ第7波も後発品欠品騒ぎもオンライン資格確認導入も、業界としては混「乱」を極めていたので。

つづいて、薬剤師が選ぶ2023年に期待を込めた漢字の結果発表です。

来年、2023年の「医学界・薬剤師界」がどのようになることを期待されますか。

順 位 漢 字 得票数 (得票率)
1位 18(11.0%)
2位 11(6.7%)
3位 8(4.9%)
3位 8(4.9%)
5位 7(4.3%)

■ ベスト5と、主な理由(コメント抜粋)

1位 「安」 18票

  • 安定した薬の供給、普通に業務が行える環境になって欲しい。
  • 安心できる医療、安全な医療、安定した医療が行える環境に戻ることを期待します。
  • コロナ対策がうまく行き安心できる世の中がくるように期待を込めて。
  • 流通の安定、患者さんの安心、安全。平和で安らかな年になることを願って。

2位 「明」 11票

  • 医薬品供給安定、cov19は弱毒化と医療業界に明るい話題 となれば良いなあ。
  • 電子処方箋、ロボット化などで医療業界の便利さが増し、一般市民の皆さんに少しでも明るくなって欲しいとの願いより。
  • 医薬だけでなく、経済や社会に明るい兆しが見えてほしいという希望を込めた。

3位 「充」 8票

  • 薬の種類によらず適切な医薬品供給ができるようになり、在庫が充分確保できるようになってほしいため。
  • 医薬品の供給が安定し、充分な在庫を確保出来るような1年になるといいと思います。また、コロナが落ち着くことによって、誰もが充分な医療を受けられるような状態になると良いと思います。

3位 「電」 8票

  • 電子処方箋などのICT化の普及、飛躍の年になる事を期待。
  • 電子処方箋やマイナンバーカードと保険証の紐付けなど、紙ベースだったものが電子化されることが増えると思う。

5位 「改」 7票

  • 流通が改善して、患者さんに安心してもらえるように。
  • 今の医療制度の行く末が見えてきたこの頃。次の段階に進むべきだと考えます。 電子処方箋、リフィルの推進、医師会がどう応じるか、ですが。


■ 引用・転載時のお願い

本調査結果の引用・転載時には、必ず下記のとおりクレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。

  • 薬剤師限定コミュニティサイト「ヤクメド」調べ、と明記ください。
  • WEB上での引用に際しましては、「ヤクメド」にhttps://yakumed.jp/lp へのリンク付与をお願い致します。

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