薬剤師向け特設ページ 新型コロナウイルス対策
薬局内の消毒の頻度は?
日本薬剤師会が、各薬局における感染防止対策として、「薬局内における新型コロナウイルス感染症対策チェックシート【第一版】」を作成し、その中の項目一つに「手が触れる部分を適切なタイミング、方法で消毒を行なっている。」と記載されています。
適切なタイミングとはどのようなタイミングで消毒すればいいのしょうか。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の生存期間はどれくらいなのでしょうか。
新型コロナウイルスはプラスチック上には最大3日間、生存する可能性があり、薬局入口のドアや待合イス、飛沫が付着する飛沫防止板は、こまめにアルコールなどで除菌をすることが必要と考えられます。ただし時間が経過するにつれ、付着ウイルス量が減っていくと考えられます。
具体的な消毒の回数は、「ドアノブなどよく触る部分やトイレは1日1回以上、0.05-0.1%の次亜塩素酸ナトリウムで清拭し、消毒を行う」と新型コロナウイルス感染症の軽症者等の宿泊療養マニュアル(厚生労働省)に記載されています。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の生存期間
空気中 最大3時間
銅 最大4時間
段ボール 最大24時間
プラスチック 最大72時間
ステンレス 最大48〜72時間
(Figure 1. Viability of SARS-CoV-1 and SARS-CoV-2 in Aerosols and on Various Surfaces.)
※実験室内でのデータ
※段ボールは誤差が多い
※生存可能なウイルスの半減期 ステンレス : 約5.6時間 プラスチック : 約6.8時間
(Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1 N Engl J Med 382 : 1564-1567, 2020)
2020.05.08
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